丈を短くし、病気にも強い、栽培しやすく改良された品種。
丈が短い中生種を目指して、昭和48(1973)年に「八反35号」を父、アキツホを母として人工交配を行い、8年間の育成を経て、大量試作と試験醸造を開始。栽培特性、醸造適性などを総合的に評価し、昭和59(1984)年から新品種として普及が図られました。
「八反35号」より約10センチ短い「八反錦1号」は倒れにくくなり、良質米が生産されるようになりました。
 
 
  「八反錦1号」は広島県中部盆地全域、中部台地で栽培されています。
この地域は1日の最高・最低気温の差が大きい地域。また、各地とも河川の流域にあり、豊富な水が身近にあるなど、良質な酒米産地に必要な気象条件、立地条件を満たしています。
 
 
  「八反錦1号」は大粒で、吸水が良好で溶けやすいのが特徴です。
吟醸香が高く、雑味の少ない上品な吟醸味を備えた優良酒、味のバランスがよく、きれいな酒ができるという評価も得ています。
 
 
 
  「八反35号」は「八反10号」を母、秀峰を父として人工交配し、系統選抜によって育成された品種。「八反10号」より丈も短くなり、倒れにくくなる一方、穂のまま発芽したり、籾が落ちることも少なくなり、収量も増加しました。
広島県の酒米生産量が減少していたこともあり、昭和37年からは広島酒米の奨励品種に指定され、広島県の中部地域で栽培されています。
「八反錦1号」への作付けが増えたことから、生産量は減少しましたが、杜氏の間では根強い人気があります。
 
 
  「八反35号」は「八反錦1号」よりも、千粒重がやや軽め。吸水は良好で溶けやすく、麹づくりの際に麹がよくはぜ込む米です。
女酒と言われるように、艶のある香りで、なめらかな淡麗な酒に仕上がります。

 
 
参照:平成21年度 水稲・麦・大豆栽培基準(広島県)
 

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